カージナルス前監督のシルト パドレスの選手育成コンサルタントに

日本時間1月27日、パドレスは選手育成部門のスタッフの顔ぶれを発表し、カージナルス前監督のマイク・シルトが選手育成コンサルタントに就任することが明らかになった。球団関係者によると、シルトはライリー・ウエストマンが率いる選手育成部門を必要に応じて様々な面でサポートするという。昨年12月、シルトはメジャーリーグ機構でフィールド上のテクノロジーと子供世代の野球への取り組みを支援する役割を担うことが決まったが、それと並行してパドレスのサポートも行うようだ。

現在53歳のシルトは、2018年途中に解任されたマイク・マシーニーに代わってカージナルスの監督に就任。この年はポストシーズン進出こそ逃したものの、就任後の69試合で41勝28敗(勝率.594)の好成績を残し、翌2019年からは3年連続でポストシーズン進出を果たした。地区優勝した2019年は最優秀監督賞を受賞し、昨年9月には球団新記録となる17連勝の快進撃。ところが、フロントオフィスとの考え方の違いによって解任された。

パドレスはジェイス・ティングラー監督を解任し、アスレチックスで監督を務めていたボブ・メルビンが新監督に就任したが、新監督探しの段階ではシルトも候補の1人に挙がっていた。最終的に選手育成コンサルタントという形でパドレスに加わることになったシルトだが、2017年にカージナルスのコーチとしてメジャー昇格を果たすまで約20年にわたってカージナルス傘下マイナーの監督やコーチ、あるいはスカウトとして選手育成の実績を残しており、パドレスの関係者は「そのキャリアは非常に貴重な資産となる」と期待しているようだ。

シルトの役割は曖昧に定義されているが、基本的にはウエストマン選手育成本部長の相談役を務める見込みだ。パドレスに加わって8年目のシーズンを迎えるウエストマンは、今季が選手育成本部長としての初めてのフルシーズン。シルトやマイク・デイリー選手育成副部長のサポートを受けながら、パドレスの選手育成部門を率いることになる。

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