【DeNA】1、2軍選手が沖縄入り 三浦監督「今年はやり返さないと」

全体ミーティングであいさつする三浦監督=宜野湾市内(球団提供)

 横浜DeNAの1、2軍選手は31日、キャンプ地の沖縄県宜野湾市と嘉手納町に入った。2月1日のキャンプインを前に選手と首脳陣らによるミーティングが実施され、就任2年目の三浦大輔監督は「今年はやり返さないといけない。感謝の気持ちを持ち、一日一日を無駄にしないよう取り組んでいこう」と呼び掛けた。

 沖縄でのキャンプは36年連続。1軍はアトムホームスタジアム宜野湾(休日は4、9、14、18、24日)、2軍は嘉手納野球場(同4、9、15、19日)で行う。新型コロナウイルス感染症対策を講じて2年ぶりに有観客で実施する。

◆走攻守、ゴールは三つ

 三浦ベイスターズの2年目がいよいよ始まる。昨季は最下位に沈んだが、24年ぶりの悲願を目指す三浦監督は「やらないといけないことは明確だ。反撃するための準備となる1カ月。自分自身にもすごくワクワクしている」と早くも闘志をみなぎらせた。

 全体ミーティングで指揮官がナインに呼び掛けた春季キャンプのゴールは三つある。

 最大の課題は、12球団ワーストのチーム防御率を記録した投手陣の立て直し。まずは「全員が80%以上の確率で投手有利のカウントをつくれる」ことを目指す。指揮官は、「昨年は他球団と比べると追い込むまでの被打率が悪かった」と分析。今永、東ら主力クラスだけでなく、1軍定着を目指す若手らにも高いレベルを求めていく。

 得点力アップを掲げて、超重量打線には長打だけでなく「全員がチーム打撃ができる」ことを注文。さらに「全力で一つでも先の塁を狙う走塁」を意識させ、貪欲に1点を奪う姿勢も示した。

 1998年の日本一メンバーの斎藤隆、石井琢朗、鈴木尚典の3氏がコーチとして帰還。その手腕にも大きな期待が懸かる。三浦監督は「グラウンドではとことんやってほしい」と伝えており、例年以上に激しい練習が繰り広げられそう。遊撃のレギュラーを目指す3年目の森やルーキー小園の存在もチームを活性化させるはずだ。

 「すごく楽しみなシーズンになっている」と三浦監督。昨秋、ハマスタで胴上げを許した屈辱を糧にチーム一丸、南国で鍛錬を重ねていく。

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