総書記と記念写真を撮った農場員 大幅増産の成果と秘訣

黄海南道は朝鮮で最大の「農業道」として知られている。

コメの収穫が1町歩(約1ヘクタール)当たり10トン以上で当たり前の地域がある一方、5トンにも満たない地域もある。

黄海南道延安郡の道南里は丘陵地帯で、その中でも第12作業班は最も耕作条件が悪い。水源は雨に頼るほかなく、ここ10年間、5トンを超えることはなかった。

 転機は昨年1月の朝鮮労働党第8回大会。課題遂行に立ち上がった農場員らは「農業科学技術宣伝室」に集まり、低収穫の原因を一つひとつ分析し対策を立てた。

 これまで肥料を一か所に積み上げ、ここから各田畑に散布していた。しかし農耕地が分散されていて移動もままならないため均等に散布できず、そこから遠いほど作況が悪いことがわかった。対策として、肥料を小さく数カ所に積み上げて均等に散布するようにした。

 また、苗は個々人が育ててきたが、共同で昼夜管理しながら育てることにした。記録的な高温現象があった昨夏には、猛暑の中でも雑草の除去を5回、噴霧器による肥料散布を10回行い丹念に育てた。その結果、1町歩当たり3トン増を達成した。

金正恩総書記が200人を超す全国の功労者と記念写真を撮った(労働新聞)

 1月2日付労働新聞には、金正恩総書記が200人を超す全国の功労者と記念写真に収まる姿が掲載された。その中に第12作業班のパク・スンラン班長もいた。

厳しい環境の中、経済と教育、科学の各部門でも貴重な成果と経験を収めた単位は数多い。これを土台に今年はさらに大きな飛躍が期待される。

© 株式会社朝鮮新報社