「雪室抹茶」全国へ 三幸製菓「雪の宿」に採用 「薫る抹茶」「ミルクかりんとう」

 上越市内の雪室で熟成させた抹茶が、三幸製菓(本社・新潟市北区)のロングセラー商品「雪の宿」に採用された。3月末までの期間限定で、全国のスーパーなどで販売されている。

 抹茶が採用されたのは「春限定『雪の宿 薫る抹茶』」(参考価格200円)、「雪の宿ミルクかりんとう 薫る抹茶と香ばしほうじ茶」(同)の2種。いずれも、雪室に貯蔵することで香りとみずみずしさを引き立たせた抹茶を、風味付けに使用した。

雪の宿 薫る抹茶

 採用された抹茶は、製茶販売の正香園(本社・糸魚川市)のもの。同社は上越市内の食品関連企業や飲食店でつくる「雪室推進プロジェクト」に加盟し、雪室に食品や食材を一定期間貯蔵・熟成させることで得られる食味、品質の向上をアピールし、付加価値化を目指している。松木成徹社長は「全国販売されるのは大きい。期間限定ではあるが、多くの人に雪室の良さを知ってもらえたらいい」と話した。

 パッケージ裏面には、上越地域における雪室の歴史や研究に基づく雪室の効能などを紹介した2次元コードを掲載している。

雪の宿ミルクかりんとう 薫る抹茶と香ばしほうじ茶

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