エイドリアン・ゴンザレスが現役引退を表明 昨年は東京五輪に出場

日本時間2月6日、パドレス、レッドソックス、ドジャースなどで活躍した強打好守の一塁手、エイドリアン・ゴンザレスが自身のインスタグラムを更新し、現役引退を正式に表明した。現在39歳のゴンザレスが最後にメジャーでプレーしたのは、メッツで54試合に出場した2018年。その後、事実上の引退状態となっていたが、昨年は3年ぶりの現役復帰を果たし、メキシカンリーグで43試合に出場して打率.340をマーク。東京五輪にもメキシコ代表の一員として出場した。

ゴンザレスは2000年ドラフト全体1位指名を受けてイーストレイク高校からマーリンズに入団。2003年7月にウーゲット・ウルビナとのトレードでレンジャーズへ移籍し、2004年4月にメジャーデビューを果たしたが、当時のレンジャーズの一塁にはマーク・テシェイラがいたため、レギュラーポジションを獲得することはできなかった。

しかし、2006年1月に大塚晶則らとの3対3のトレードでパドレスへ移籍すると、この年は打率.304、24本塁打、82打点、OPS.862の好成績でメジャー定着。翌年からの4年間で平均34本塁打、105打点をマークするなど、チームの主砲へと成長し、2010年にはMVP投票で自己最高位となる4位にランクインした。

2010年12月にアンソニー・リゾーらとの1対4のトレードでレッドソックスへ移籍し、2011年はリーグ最多の213安打を放って打率.338、27本塁打、117打点、OPS.957の好成績をマーク。2012年8月の大型トレードでジョシュ・ベケット、カール・クロフォードらとともにドジャースへ移籍すると、2014年には自身唯一の打撃タイトルとなる打点王を獲得した。

ところが、徐々に衰えが目立つようになり、2017年12月のトレードでブレーブスへ放出され、その2日後に解雇。2018年1月にメッツと契約したが、54試合で打率.237、6本塁打、26打点、OPS.672に終わり、同年6月に解雇された。メジャー15年間で通算1929試合に出場して2050安打、打率.287、317本塁打、1202打点、OPS.843を記録。オールスター・ゲームに5度選出され、シルバースラッガー賞を2度、ゴールドグラブ賞を4度受賞した。

ゴンザレスは自身のインスタグラムに「本日、正式に引退を発表します。メジャーでの15年間に加え、マイナー、メキシコのサマーリーグとウィンターリーグ、カリビアン・シリーズ、ワールド・ベースボール・クラシック、そしてオリンピックでもプレーすることができました。なんという幸せでしょう。まず、妻のベッツィ、娘のブリアナとアレサンドラ、そして両親と兄弟に感謝を伝えたいです」と投稿。ちなみに、4歳上の兄・エドガーは巨人でのプレー経験もある元メジャーリーガーで、2008~09年にはパドレスで兄弟揃ってプレーした。

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