神奈川・逗子市長選 元職・長島氏が出馬へ 「効率化・透明化止まった」 3月市議選にも出馬意向

長島 一由氏

 今冬に実施予定の逗子市長選に、元職で元衆議院議員の長島一由氏(55)が出馬の意志を固めたことが7日、関係者の話で分かった。

 関係者によると、長島氏は出馬理由について「自分が市長時代に進めた効率化や透明化の取り組みが止まった。もう一度、『自治体経営日本一』にしたい」と話しているという。小中学校給食無償化や津波対策強化などを公約に掲げ、市職員数半減で財源を確保する考えという。

 長島氏はまず3月20日告示、27日投開票の同市議選に立候補する意向。当選した場合は、市議として市に各種提案を続け、市長選には市議を自動失職した上で立候補する見通し。「失職することで事実上の市議定数1減を実現し、人件費も年間1千万円ほどの削減になる」(関係者)という。

 長島氏は川崎市出身で、東京芸大大院修了。民放記者・ディレクター、鎌倉市議を経て1998年から逗子市長を3期務めた。2009年衆院選の神奈川4区で初当選し、1期務めた。

 現職の桐ケ谷覚市長(72)の任期満了日は12月24日で、桐ケ谷氏を含め現時点で市長選に出馬表明している人はいない。

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