【神奈川県2022年度予算案】黒岩知事「集大成に見えるかも」 県債残高削減、目標達成は困難か

県の予算案を発表する黒岩知事=8日午後、県庁

 「集大成に見えるかもしれないが、任期の中でやれることに全力を尽くしたい」。神奈川県の黒岩祐治知事の今任期中、最後の本格的編成となった2022年度当初予算案。知事は8日の会見でこう説明した。

 今回の予算案の編成では、新型コロナウイルス禍の中、査定作業を初めて全面オンラインで実施。知事は「ペーパーレスが進み、職員の働き方の軽減になった」と強調した。税収の上振れは「うれしい誤算だった」と語った。

 一方、県債残高を23年度までに2兆円台に減らす目標については「現状では目標の達成は難しい状況になっている」と説明。ただ、「引き続き、県民生活に影響を与えないよう可能な限り県債発行を抑制しつつ、目標の達成に向けて取り組む」と述べた。

 県は22年度末の県債残高を3兆2204億円と見込んでいる。

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