ロッキーズがブラック監督と2023年まで契約延長 球団史上最高勝率

日本時間2月9日、ロッキーズはバド・ブラック監督との契約を2023年シーズンまで1年延長することで合意したことを発表。地元紙「デンバー・ポスト」が契約延長の第一報を伝えた。現在64歳のブラックは2017年からロッキーズの指揮を執り、最初の2年間はいずれもワイルドカードでポストシーズンに進出。しかし、その後は3年連続ナ・リーグ西部地区4位と低迷している。なお、ロッキーズでの5年間で記録した勝率.493(349勝359敗)は球団史上最高勝率である。

2019年2月に結んだ3年契約の最終年を迎えていたブラックは、現役時代はロイヤルズ、インディアンス、ジャイアンツなどで活躍し、7度の2ケタ勝利を含む通算121勝を挙げたサウスポーだった。2000年からエンゼルスのマイク・ソーシア監督のもとで投手コーチを務め、2006年11月にパドレスの監督に就任。2015年6月に解任されるまでの9年間で1度もポストシーズンに進むことができなかった。パドレスでの通算成績は649勝713敗(勝率.477)となっている。

2016年はエンゼルスに復帰してビリー・エプラーGMの特別アシスタントを務め、同年11月にウォルト・ワイスの後任としてロッキーズの7代目監督に就任。自身を監督に任命したジェフ・ブライディッチGMは昨年4月に辞任してしまったが、インディアンス時代からつながりのあるビル・シュミットGMに引き続きチームの指揮を任されることになった。

ロッキーズでは1993年の球団創設以来、ドン・ベイラー(勝率.484)、ジム・リーランド(同.444)、バディ・ベル(同.465)、クリント・ハードル(同.461)、ジム・トレーシー(同.488)、ワイス(同.437)、そしてブラック(同.493)が監督を務めてきたが、通算成績で勝ち越している監督は1人もいない。ちなみに、ブラックはロッキーズの監督として通算708試合に出場しているが、これはハードル(1159試合)とベイラー(909試合)に次ぐ3番目の数字。また、ポストシーズンに複数回出場した監督はブラックだけである。

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