元外野手のジェラルド・ウィリアムスが死去 親友のジーターが発表

日本時間2月9日、メジャーで14年間プレーした元外野手のジェラルド・ウィリアムスは、がんとの闘病の末、55歳で死去した。ウィリアムスの死を発表したのは、ウィリアムスの親友の1人であるデレク・ジーター(現マーリンズCEO)。2014年に「プレイヤーズ・トリビューン」を設立したジーターは、その「プレイヤーズ・トリビューン」のツイッター・アカウントを通して「私のチームメイトであり、世界で一番の友人の1人だった。兄弟よ、安らかに眠れ」と声明を発表した。

ウィリアムスは1987年ドラフト14巡目指名でヤンキースに入団し、1992年にメジャーデビュー。1996年途中にブリュワーズへ放出され、ブレーブス、デビルレイズ(現レイズ)を経て2001年途中にヤンキースへ戻ってきたが、残念ながらヤンキース黄金期の4度の世界一(1996年と1998~2000年)は1度も経験できなかった(1999年はブレーブスの一員としてヤンキースに敗れている)。

2002年までヤンキース、2003年はマーリンズ、2004~05年はメッツでプレーし、39歳で現役引退。2000年には弱小デビルレイズの主力選手として打率.274、21本塁打、89打点、12盗塁、OPS.739をマークし、メジャー14年間の通算成績は1168試合に出場して780安打、打率.255、85本塁打、365打点、106盗塁、OPS.711となっている。

マイナー時代のルームメイトで、メジャー昇格後もヤンキースでともにプレーしたバーニー・ウィリアムスは「深く悲しんでいる。どんなときもお互いの背中を押し合っていた。メジャーでプレーすることについてよく語り合ったし、夢見たものだ。彼は私よりパワーもスピードもあり、肩も強かったから、先にヤンキースに呼ばれるのはお前だよ、とよく冗談を言い合った」と思い出を語った。

ジーターはマイナー時代の練習中に孤立していたところへウィリアムスが声を掛けてくれたことがきっかけで、親友の関係を築いていったという。「やっと誰かが自分を選んでくれたような気がした。初めて食事に行ったときから、この人が親友になるんだとわかった」とジーター。2001年に出版した著書には「友人として持つタイプの人間を挙げるならジェラルドだね。彼は賢くて、率直で、前向きな男だ。もしそういう特徴を持つ友人がいたら、幸運だと思いなさい」と記している。

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