タイガース 名二塁手・ウィテカーの永久欠番セレモニーを8月に開催

タイガースは新型コロナウイルスのパンデミックによって延期されていた名二塁手ルー・ウィテカーの永久欠番セレモニーを現地時間8月6日に本拠地コメリカ・パークで行われるレイズ戦の試合前に開催することを発表した。ウィテカーの背番号「1」は2019年12月の時点で永久欠番となることが決まっていたが、セレモニーが延期されていた。ウィテカーは前回の「Modern Baseball Era」を対象とした時代委員会の選考で殿堂入りを逃したが、永久欠番となったことが次回以降の選考への後押しとなるか注目される。

タイガースがウィテカーの背番号「1」を永久欠番とすることを発表したのは、ウィテカーが時代委員会の殿堂入り選考で落選したわずか1週間後だった。現在64歳のウィテカーは19年間のメジャー生活をタイガース一筋で過ごし、通算2390試合に出場して2369安打、打率.276、244本塁打、1084打点、143盗塁、OPS.789を記録。アラン・トラメルと二遊間の名コンビを形成し、1978年新人王、オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞3度、1984年ワールドシリーズ制覇などの実績を残した。

タイガースの永久欠番はチャーリー・ゲーリンジャーの「2」、トラメルの「3」、ハンク・グリーンバーグの「5」、アル・ケーラインの「6」、スパーキー・アンダーソンの「11」、ハル・ニューハウザーの「16」、ウィリー・ホートンの「23」、ジャック・モリスの「47」に次いでウィテカーの「1」が9個目(全球団共通のジャッキー・ロビンソンの「42」は除く)。このうち殿堂入りしていないのはホートンとウィテカーだけである。

ウィテカーは「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARで通算75.1を記録しており、まだ殿堂入り資格がない選手を除くと、殿堂入りしていない打者のなかではバリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、ビル・ダーレンに次いで4番目の数字である。ウィテカーの現役時代にチームメイトだったランス・パリッシュは「やっとルー・ウィテカーが実績に相応しい評価を得るところを見られるね」とウィテカーの背番号「1」が永久欠番となることを喜んだ。

ウィテカーとトラメルはチームメイトとして一緒に1918試合に出場したが、これはア・リーグ記録となっている。そのトラメルは相棒・ウィテカーの殿堂入りの熱烈な支持者でもあり、永久欠番については「ルーと私がコメリカ・パークの外野の壁に一緒に飾られるという事実は、私のとって非常に誇らしいことだ。40年以上前に入団したときには夢にも思わなかったことだからね。1と3がともに永久欠番となることは本当に意味がある」と語っている。

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