大規模噴火で被災 トンガを救おう 青海中3年生有志が募金活動

 「トンガに届け!」1月15日に発生した海底火山の大規模噴火と津波により被災したトンガ王国を救おうと、糸魚川市立青海中(石川清春校長、生徒163人)の3年生有志が校内外で募金活動を始めた。期間は25日まで。

毎朝、生徒玄関前で募金活動に立つ3年生の「トンガを救え有志の会」メンバー(9日)

 被災地の状況が各メディアの報道を通じて伝えられ、生徒は「被災に対して自分たちにも何かできることはないか」と考え、情報を調べ集めた。平成23年3月11日に発生した東日本大震災の時、トンガの子どもたちが日本の被災地支援にと寄付を募って義援金を集め、届けていたことを知り、「次は私たちが救うとき」と募金活動の企画を立ち上げた。

 「トンガを救え有志の会」として3年生8人が中心となって活動を展開。募金箱は技術科の廃材を利用した手作りで、設計やデザインも生徒が手掛けた。

糸魚川市青海事務所などにも手作りの募金箱を設置して地域の協力を呼び掛けている

 毎朝、数人ずつ交代で生徒玄関前に立ち、登校してきた生徒や教職員から「明日また持ってくる」「家族からの分」と募金箱に善意が寄せられている。有志の1人、森和也君(本年度生徒会長)は「みんな被災地への思いを何かしら持っている。それを届けるには行動するのが一番だと思った」と仲間と積極的に動き、全校の協力に感謝する。

 募金箱は校区の田沢、青海小、市青海事務所、青海郵便局、糸魚川信用組合青海支店にも協力を得て設置した。ポスターと合わせて掲示し、地域にも広く協力を呼び掛けている。

 集まった募金は救援金を受け付ける日本赤十字社へ送る。

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