【新型コロナ】横浜で10人死亡、1791人感染 病院など7施設で新クラスター

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は9日、新たに男女10人の死亡と、10歳未満~100歳代の男女1791人の感染が確認されたと発表した。中等症6人、軽症1714人、無症状5人、66人の症状が分かっていない。

 市によると、亡くなった10人のうち4人は市内の介護老人保健施設に入所していた80~90代の男女で、7~8日にかけて亡くなった。死因はいずれも呼吸不全だった。同施設は入所者121人のうち116人が感染し、これまでに9人の死亡が確認されており、今回の4人を含めて死者は13人となった。

 県外在住の40代男性は、4日に市内のホテルで心肺停止となり、搬送先の病院で死亡した。同日の検査で陽性が判明したといい、死因や基礎疾患の有無は調査中としている。

 市内の有料老人ホームに入所していた90代女性は1月28日に発熱し、陽性と判明。2月5日に死亡した。基礎疾患があり、ワクチンは2回接種していた。同施設では職員を含めて31人が感染するクラスター(感染者集団)が発生していた。

 ふれあい東戸塚ホスピタル(同市戸塚区)に入院していた70代女性は、1月30日に発熱し、陽性が判明。2月4日に死亡した。基礎疾患があり、ワクチンは接種していなかった。同病院は職員を含め105人のクラスターが発生している。

 鶴見区の80代女性は1月21日に発熱し、陽性が判明。同日、市内の病院に入院し、2月6日に死亡した。ワクチンの接種歴はなく、基礎疾患の有無は調査中という。

 市内のデイサービスを利用していた港北区在住の90代女性は2日に発熱し、陽性が判明。3日に入院し、9日に死亡した。基礎疾患があり、ワクチンは2回接種していた。同施設では職員含め15人のクラスターが発生していた。

 他に市内在住の90代女性が亡くなったが、家族の同意が得られないため、経過を公表していない。

 クラスター関連では、横浜総合病院(同市青葉区)で患者ら124人の感染が判明し、市はクラスターと認定した。このほかに、市内で高齢者施設4施設、障害者施設1施設、生活自立支援施設1施設でクラスターが発生したと発表した。

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