古代米使った「赤いさけ」発売 10日から妙高酒造

 妙高酒造(上越市南本町2)は10日、地元産の古代米を使い、赤く色を付けた純米酒「妙高山 赤いさけ」を発売した。720ミリリットル入りで、参考小売価格は1650円(税込み)。

 赤く色を付けた日本酒は、紅麹菌や清酒用の赤色酵母を使ったものがあるが、妙高酒造の平田正行杜氏(とうじ)は、それ以外の手法での「赤い日本酒」造りを模索してきた。思案を重ねていたときに「古代米から赤い酒が造れる」と醸造関係者から話を聞き、古代米の利用を思い立った。

ロゼカラーの日本酒「赤いさけ」。平田杜氏は「パンチのある押し味」が持ち味だと話す

 赤色は上越市産の「紫黒米」。平田杜氏はアントシアニンを含む紫黒米から赤色を取り出し、日本酒に色を付けるため、試行錯誤を繰り返してきた。結果、ロゼワインのような色合いの日本酒を醸造することに成功した。

 酒米は五百万石を使用。味について平田杜氏は「強いていえばやや甘い。パンチの効いた押し味(余韻)がある」と話している。

 販売は妙高酒造の取扱店、または同社オンラインショップで。

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