温泉地に昆虫食の自販機登場!

 別府市の市営温泉に、珍しい自動販売機が登場しました。その中身は、将来の食糧危機を救うかもしれないもの。

お披露目されたこちらの自動販売機。よーく見てみると…タケムシにコオロギクッキー!?

 記者「別府市の不老泉に設置されたこちらの自販機中身をみてみますとコオロギにオケラなどラインナップは全て昆虫となっているんです」

 何と、昆虫食の自動販売機!県内では初の設置で、素揚げされたコオロギなど、10種類の昆虫の商品を選ぶことができます。試食会も開かれ、近くの住民などが様々な昆虫を食べ比べしました。

 利用客「味は思ったほど悪くない」「初めてやからこんな味がすんのか」

 早速、購入する人の姿も・・

 購入者「蚕はビールたけむしは日本酒クッキーはワインいろいろ楽しみます」

 昆虫食は、高タンパクで環境に優しいことなどから、食糧危機を救うものとして近年、注目されています。別府大学の食物栄養科学部では、昆虫食を研究し、普及を目指していて、今回、昆虫食を扱う長崎県の会社などとタッグを組み、販売が実現しました。

 中には、学生が開発した商品も。発酵食品学科の田部翔太さんは、およそ1年半をかけて蚕のさなぎを使った昆虫食を作りました。県産の柚子胡椒に漬け込み、2度揚げをするなど、大分らしさと味を追求したといいます。

 別府大学・田部翔太さん「実は昆虫がおいしいとできたら思う。きっかけになってほしい」

 今後は、季節によって昆虫の種類が変化する予定です。

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