佐々木蔵之介、「ミステリと言う勿れ」第8話にゲスト出演。「どんどん奥に奥に、深く深く入っていくところが面白い」

佐々木蔵之介が、フジテレビ系連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」(月曜午後9:00)の2月28日放送・第8話にゲスト出演することが分かった。

ドラマは、「月刊フラワーズ」(小学館)で2016年に連載をスタートし、これまで既巻8巻を刊行している累計発行部数1300万部を突破した田村由美氏の同名漫画が原作。会話劇とミステリーを癒合した意欲作で、天然パーマがトレードマークのカレーをこよなく愛する大学生・久能整(菅田将暉)が、淡々と自身の見解を述べるだけで、事件の謎も人の心も解きほぐしていくさまを描く。さらに、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆ら豪華共演者が脇を固めている。

第8話では、友人の別荘で行う「ミステリー会」に出席しないかと大学の准教授・天達春生(鈴木浩介)に誘われた整が、なぜか大隣警察署の巡査・風呂光聖子(伊藤)と一緒にその会に参加することに。別荘には天達の学生時代の同級生やミステリー好きの知り合いたちが集まっていた。佐々木が演じるのは、そんなミステリー会に参加する天達の元同級生の橘高勝。橘高は学生の頃は文武両道で女性にももて、現在は市役所に勤めている、ごく普通の公務員だ。果たしてこの橘高とは何者なのか?

佐々木は「大人気コミック原作で菅田くんが主人公のドラマだと伺って、とても楽しみでした。原作を拝見して緻密で繊細に描かれた登場人物、ストーリーはとても魅力的で山荘というワンシチュエーションで巻き起こる“ミステリー”の世界に引き込まれました。山荘編の舞台化が頭に浮かび、田村先生に舞台の戯曲をお願いしたいと思ったくらいです(笑)。今回、この作品に参加できたことは本当にうれしかったです」と大絶賛。

菅田との共演には「菅田くんは整というキャラクターも含め、作品全体を俯瞰(ふかん)で見てくれています。僕が作ろうとしている橘高を、セリフのやりとりを通じてきちんと整=菅田くんが導いてくれるので、特に後半では随分助けてもらいました(笑)。もちろん、謎解きをしている時も全体を引っ張ってくれるのはさすがだなと思います」と感服。

自身が演じる役柄については「台本も原作同様、とても丁寧で細やかに描かれていました。橘高は、学生の頃はそれはそれはパーフェクトな人間でしたが…どこまで話していいのか説明が難しい(笑)。橘高と天達、蔦薫平(池内万作)の3人が同級生という設定ですね。学生だった頃から年月が経過して、社会人となった今では状況が違っている。3人の関係性がどう変わったのか? その面白さがあります」と語りつつ、撮影を終え、「今回は、基本的に順撮り(ストーリーの最初から順番にシーンを撮影する)ですので、橘高の心の動かし方は演じやすくしていただきました。ただ、基本山荘の中だけで進んでいくストーリーなので、画的に代わり映えがしないのではないか?と恐れつつ…まぁ、これは恐れることではないのですが(笑)、だからこそ、しっかり脚本に描かれているセリフのどこにポイントを置いたらいいのか?とか、相手のセリフにどう反応するのか?を大事にして演じなくてはいけません。セリフがない時に視線をどこに向けるのか? リアクションはどのくらいにするか? 演出も、僕たち出演者も、すごく繊細に緻密に構築していかなければいけない。程よい緊張感を楽しみながらの撮影でした」と振り返った。

そして、見どころに関して「山荘で起きる“ミステリー”なんですけど、最初は何が怪しいのかがまだ分かりません。視聴者の皆さんも“何が起こっているんだろう?”と思いながら見ていくことになります。そして、途中でストーリーが導いていくところが“ここかな?”と思えるのですが、“いや、こっちかも?”と、何となく見えてくる。それを整が引っ張って行くのを、皆さんも追っていくことになります。ストーリー展開は裏切られたというより、どんどん奥に奥に、深く深く入っていくところが面白いと思います。派手な展開ではないのですが、非常に丁寧に描かれたミステリーであり、サスペンスになっています」と明かしている。

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