【ここいろ】山口県長門市。レンタサイクル店主が語る、持続可能なまちづくりの秘訣|麓絵里さん[長門湯本ねこや商店]

山口県長門市の湯本温泉に9月、レンタサイクル事業などを手掛ける「長門湯本ねこや商店」がオープンしました。店主の麓絵里さんはスイスで30年近く暮らし、現在はイギリスの大学院で「人口減、脱成長時代の都市再生」について研究している大学院生です。「ここは本当に豊かな土地。とても暮らしやすい」と語る麓さんに、これからのまちづくりの在り方などについて聞いてみました

イギリスから帰国。論文執筆のため湯本温泉へ

―イギリスの大学院生である麓さんが、どうして湯本温泉で暮らそうと思われたのでしょう?そこからお聞きしてよろしいですか。

まず、博士論文の研究対象として選んだまちが北九州市でした。遊休不動産を活用したリノベーションまちづくりが日本で最初に起こったところです。しかも10年たったいまでも持続・発展し続けているんですね。現地で半年間暮らしながら、私が「家守(※)」(やもり)と呼ぶ方たちに話を伺ってきました。

調査を終えて一旦イギリスに戻りましたが、コロナで大学が閉鎖されてしまったんです。だったら日本に帰って、都会から離れた静かなところで論文を書き進めようと。湯本温泉も温泉街の再生事業でどんどん変わっていることを知っていたので、「面白そうだな」と感じて、今年の4月からシェアハウスで暮らし始めました。

麓絵里さん

偶然の連鎖で、「ねこや商店」でレンタサイクル事業スタート

―論文を書くために移って来られて、どうしてレンタサイクル事業を?

これは自分でも予想外の展開でした。すぐ近くに「とらや商店」という昔ながらのお店があるのですが、そちらの方から、「倉庫が空いているから、何かやってみる?」とご提案いただいたんです。じゃあ、ここでまちが面白くなるようなことをしようと。長年地元の方に愛されているとらやさんにあやかって、また、猫が大好きなので、「ねこや商店」と名付けました。

具体的に何を始めようかなと考えていたとき……

***

偶然の連鎖から始まったレンタサイクル事業。
麓さんは、動機付けのメカニズムからまちづくりを見ています。

全文はこちら

The post 【ここいろ】山口県長門市。レンタサイクル店主が語る、持続可能なまちづくりの秘訣|麓絵里さん[長門湯本ねこや商店] first appeared on Nativ.media | 地方移住・関係人口創出のプラットフォーム.

© ネイティブ株式会社