ウクライナ国歌、姉妹都市の横浜から届け ボーカルグループ「横濱シスターズ」投稿動画で祈る

ウクライナ国歌を歌う「横濱シスターズ」の(左から)MIWAさん、AIさん、MAHOさん=渡辺さん提供

 横浜にゆかりがある3人組女性ボーカルグループ「横濱(はま)シスターズ」が動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開したウクライナ国歌「ウクライナは滅びず」の歌唱動画が、大きな反響を呼んでいる。公開から1週間で約7万回再生され、コメント欄には感謝の言葉が数多くつづられている。

 魂と身体を捧(ささ)げよう。我らの自由のために―。「ウクライナは滅びず」は1864年に聖歌として発表され、1917年に国歌として承認された。しかし、91年に旧ソ連から独立するまで国歌として演奏されなかっただけに、ウクライナ国民は国歌への思い入れが強いとされる。

 横濱シスターズはMAHO(マホ)、MIWA(ミワ)、AI(アイ)の3人組。ご当地の名曲を歌った「横浜メドレー」のミュージックビデオを制作するなど横浜を中心に活動する中、横浜市とウクライナのオデッサ市が姉妹都市提携を結んでいることから、今回の動画を撮影したという。

 3人の歌声は、駐日ウクライナ特命全権大使や在日ウクライナ大使館などが公式SNS(会員制交流サイト)アカウントで絶賛。公開直後から同国の多くのメディアで取り上げられ、現地からは「ありがとう、日本人。あなたはウクライナの本当の友達です」などのコメントが相次いでいる。

 現地からの思わぬ反響に、「MAHO」として活動する代表の渡辺真帆さんは「厳しい情勢の中、ウクライナの人たちの心にダイレクトに届いたのでしょう。私たちは歌声で世界平和に貢献したい」と祈るように話した。

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