エンゼルスがマイナースタッフ発表 ヒルマンらNPB経験者の名前も

日本時間2月26日、エンゼルスは2022年シーズンの選手育成スタッフ(マイナー球団のコーチなど)を発表した。トレイ・ヒルマン(元日本ハム監督)が選手育成コーチに就任したほか、A+級トライシティ監督のジャック・ハウエル(元ヤクルトなど)、投手コーディネーターのバディ・カーライル(元阪神など)と日本球界経験者も起用されている。また、かつてのカージナルスのエース、クリス・カーペンターが投手コンサルタントに就任しており、チームの課題である投手力の底上げが期待される。

マイナー各球団の監督は、AAA級ソルトレイクのルー・マーソン、ルーキー級ACLエンゼルスのデーブ・ステイプルトン、ルーキー級DSLエンゼルスのエクトル・デラクルスが留任。AA級ロケットシティはアンディ・シャツリー、A級インランドエンパイアはエバー・マガヤネスが新たに監督となり、A+級トライシティにはハウエルがA級インランドエンパイアの監督から昇格した。現在60歳のハウエルは、1992~94年にヤクルト、1995年に巨人でプレー。来日1年目の1992年には首位打者と本塁打王の二冠に輝き、MVPも受賞した。

2001~02年に阪神、2010年には日本ハムでもプレーしたカーライルは現在44歳。現役引退後、半年だけブレーブスでコーチ補佐を務めたが、2017年からエンゼルスに加入し、マイナーの投手コーチと投手コーディネーター補佐を務めたあと、2020年から投手コーディネーターを担当している。今季も引き続きその役職を担うことが発表された。

現在59歳のヒルマンは2003~07年に日本ハムの監督を務め、リーグ優勝2度と日本一1度を経験。2008年から2010年途中までロイヤルズ、2017~18年には韓国のSKワイバーンズでも指揮を執り、2018年には韓国シリーズ優勝を成し遂げた。日米韓で監督を務めた史上唯一の人物である。このほか、ドジャース、ヤンキース、アストロズでもコーチ経験があり、2019年から昨季まではマーリンズで一塁ベースコーチや三塁ベースコーチを務めていた。今後はマイナーのコーチ陣のメンターとして、選手育成を手助けすることを期待されている。

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