27日(日)は日本海側で雨や雪 関東は晴れて気温上昇 来週も春を感じられる日多く なだれ等に注意

 26日(土)は東・西日本を中心に広く晴れた。また、各地で今年一番の暖かさとなった。
 あす27日(日)は日本海側で雨や雪が降る一方、太平洋側では東~西日本を中心に広く晴れそうだ。日中の気温は関東を中心に前日より上がり、4月並みの陽気となる所もある見込み。
 来週も気温が平年より高めの傾向が続くため、積雪の多い地域ではなだれ等の災害に注意が必要となる。

27日(日)の天気 日本海側で雨や雪 太平洋側は晴れて空気乾燥

 あす27日(日)の午前にかけて、低気圧が日本海から北日本に近づき、前線が北~西日本を通過する見込みだ。
 山陰では朝にかけて、北陸や北日本では昼過ぎにかけて広く雨や雪が降り、風が強まる見込み。沿岸や平野を中心に雨、内陸や山地を中心に雪となり、雷を伴って降り方が強まるおそれがある。東海の山沿いや甲信、関東北部の山沿いの一部でも雪が降る見通し。積雪の多い地域は、雨で雪が重くなって建物への影響が出たり、路面の状況が悪くなるおそれがあるため注意が必要だ。
 一方、東・西日本の太平洋側では広く晴れるが風がやや強まる見込み。空気の乾燥が続くため、引き続き、火の取り扱いに気をつけたい。

27日(日)の気温 関東は晴れて気温上昇 多雪地は引き続きなだれ注意

 きょう26日(土)の午後は広く晴れて上空に暖かい空気が流れ込み、広く3月並みの陽気となった。北日本や関東、北陸を中心に、全国に約910ある観測地点のうち520を超える地点で今年の最高気温を更新した。
 特に、北海道では札幌など4月上旬並みの気温となった所があったほか、東京都心では15℃に届かなかったものの今年一番の暖かさとなった。

 あす27日(日)は前線通過後、西から一時的に上空の寒気が流れ込む見込みだ。朝の最低気温は全国的に前日より高く、氷点下となる地点も少ない予想。
 日中の最高気温は、北日本や北陸を中心に前日よりやや低くなるものの、西日本や東海・北陸の各地は広く平年並み、北海道や東北の太平洋側、関東では広く3月中旬から下旬並みの暖かさとなる予想だ。特に、関東では晴れて暖気の影響も残るため前日より気温が上がり、広く15℃を超える見込み。水戸など4月上旬並みの陽気となる所もありそうだ。積雪の多い地域では、引き続きなだれや屋根からの落雪、雪下ろし作業中の事故等に注意が必要となる。
 また、晴れる地域を中心に花粉の飛散量が増えるおそれがあるため外出の際などは気をつけたい。

来週は短い周期で天気変化 春を感じられる日多く

 来週は、低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過し、比較的短い周期で天気が変わる見込みだ。28日(月)は晴れる所が多い予想だが、3月1日(火)は前線が通過するため広く雨が降り、東日本の山沿いや北日本では雪の降る所もありそうだ。また、全国的に風が強く、沿岸部を中心に荒れた天気となるおそれがある。
 予想最高気温は28日(月)は平年より高く、広く3月中旬から下旬並みの暖かさとなる見込み。その後も、断続的に暖かい空気が流れ込み、各地で平年並みか平年より高い気温となりそうだ。積雪の多い地域では雪解けが進むため、引き続き、なだれ等、融雪による災害に十分注意が必要となる。

(気象予報士・宮崎由衣子)

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