特別交付税 大雪で一部繰り上げ交付 上越市 全国最多6億6700万円 妙高、糸魚川両市にも

 総務省は25日、今冬の大雪で影響が生じている市町村に、3月に交付される特別交付税の一部を繰り上げて交付することを決めた。上越市には全国で最も多い6億6700万円が配分された。妙高市には2億7600万円、糸魚川市には2億4000万円が交付される。3月1日に現金交付される。

上越市安塚区樽田(23日午前)

 繰り上げ交付は、今冬大雪に見舞われた本県や北海道など19道県の232市町村。交付額は291億2500万円。積雪積算値が前年度比の1・5倍以上、または平年比の1・3倍以上など、一定の基準を超えた自治体が対象となる。

 このうち、本県には上越、妙高、糸魚川市を含む18市町村に対して総額39億5800万円が交付される。これは北海道(68市町村)の51億1100万円に続いて2番目に多くなっている。

妙高市大原新田(23日午後)

 交付対象232市町村中、上越市が最も交付額が多かった。次いで長岡市の6億2300万円と本県2市となっている。3番目に多かったのは札幌市の4億9400万円。

 特別交付税は、自然災害などで多大な影響を受けた自治体に対し12月と3月の年2回交付される。このうち繰り上げ交付は、影響を受けている自治体の資金繰りを円滑にするために措置。繰り上げ交付された額は、3月分の交付額から控除される。

 同省によると、今回の繰り上げ交付は、令和2年度の大雪に続き2年連続の措置だという。

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