競輪「サテライト妙高」4月から車券販売休止  妙高市が議会に説明 売り上げ減踏まえ

 競輪の場外車券売場「サテライト妙高」(妙高市長森)は4月1日から、車券販売を休止する。コロナ禍により、車券のインターネット投票が増え、サテライト妙高の来場者数や車券売り上げが減少している状況を踏まえたという。設置者の市が2月28日、市議会に説明した。

 サテライト妙高は2005年にオープン。平屋建て、広さ約1600平方メートルで、道の駅あらいの周辺に立地している。

 ピークの08年度は19億6500万円の売り上げがあったが、19年度から10億円を割り込み、減少の一途をたどっている。

 市によると、サテライト妙高での売り上げに応じ、競輪の開催自治体から市に収入が入る仕組みとなっている。市はそれを活用し、サテライト妙高の維持管理を行っている。21年度は収支均衡の見込みという。

 同年度に「サテライト信州ちくま」(長野県千曲市)がオープンしたことも来場者数、売り上げの減少につながっている。

 市は車券販売の休止を「当面の間」と説明。サテライト妙高の今後の運営について、東京都立川市や競技団体と協議する。

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