キャンプ人気の河川敷に募金箱 愛川町「環境美化意識持って」 ごみ減少もマナー向上狙う 

冬場でも多くのテントが並ぶ中津川の広瀬河原=愛川町

 キャンパーなどに環境美化意識を持ってもらおうと、神奈川県愛川町は2022年度から、キャンプ愛好家や家族連れが多く訪れる中津川河川敷の広瀬河原付近(同町田代)に環境美化協力金の募金箱を設置する。

 広瀬河原は町の施設である田代運動公園南側に隣接する河川敷。キャンプ場ではないが、長さ250メートルほど、幅は広いところで50メートルほどの広場になっている。

 中津川には夏場を中心にキャンプやバーベキューなどを楽しむ人が多く訪れるが、中でも広瀬河原は一番人気。近年は冬でも訪れる人が絶えず、2月25日昼ごろには30台近い自動車や多くのテントが見られた。

 町環境課によると、巡回や防災無線でごみの持ち帰りを呼び掛けており、ここ数年はごみが減っているというが、新たに募金箱を設置して協力金やごみの持ち帰りを呼び掛けることで、さらなるマナー向上を図る狙いがある。同課の担当者は「何度も訪れる人たちには浸透してきているが、新たに訪れる人にもごみの持ち帰りなど環境美化の意識を持ってもらいたい」と話している。

 町は18、19年の2年間、期間限定で環境美化の募金箱を同公園内に置いたところ、それぞれの年に20万円前後が寄せられたという。

© 株式会社神奈川新聞社