横浜市営地下鉄が10時間運転見合わせ 装置脱落で異常電流、送電停止に 

地下鉄車両の台車に取り付けられている突起状の金属製部品「集電靴」(横浜市提供)

 3日午前5時20分ごろ、横浜市営地下鉄ブルーライン関内─桜木町間の上り線を走行中だった回送電車(6両編成)の電気関連部品が外れるなどし、一時全線で運転を見合わせた。市は、車両に電流を取り入れる装置が脱落したことで大量の電気が線路などに流れ、送電を停止したと説明している。同日午後3時5分ごろに運転を再開。約6万人に影響した。

 市交通局によると、脱落したのは車両側面の下部に取り付けている「集電靴」と呼ばれる突起状の装置。線路と並行する送電用の「第三軌条(サードレール)」から電流を取り入れる「パンタグラフ」のような役割を果たしているという。 

 当該の電車が関内駅の留置線を午前5時20分に出発した直後、第三軌条から異常電流が検知され、変電所が自動で送電を停止。車両を確認した乗務員が「異常なし」と報告して同27分に運転を再開したが、約1分後に再び第三軌条から異常電流が検知され、送電を停止した。

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