県内で初の試みとされるドローンを使った狩猟の実証実験。
2日竹田市で始まった実験では獲物を捕らえることはできませんでしたが、2日目はどうだったのでしょうか。
高齢化する猟師の負担を軽減することを目的に、今回初めて導入されたドローン。
スピーカーから猟犬の吠える声を流し、野生動物を追い込みます。2日の竹田市での実験では…
「飛ばそうと思ったら風が強いでしょだから場所を向こうに変わろうかって言ってる」
強風の影響で、2日はドローンを上手く飛ばせず、獲物を捕えることができませんでした。
2日目の舞台は日田市です。
県猟友会葛城孝一副会長インタビュー
「この地区来られたら分かると思うんですけど全部金網をしてる状況ですね。
人間が金網の中に住んでいるほどの被害」
農林業への被害が年間3600万円と、近年、深刻な県西部。
日田市小野地区では家や畑が金網で囲われています。
県鳥獣被害対策本部会議によると、2020年度の有害捕獲頭数はイノシシ・シカともに過去最多となっています。小野地区では、2月、県猟友会によりシカ101頭が捕獲されました。
農業被害に頭を悩ませる小野地区で、結果を残したい猟友会のメンバー。
ほとんどが高齢者であるにも関わらず30分ほど険しい山道を登ります。
野生動物が現れやすい山の急斜面に向かいます。
場所を変えながら20分ほどドローンを飛ばすも、一向に野生動物が現れる気配はありません。
待つこと40分、ついに…
1頭のシカが現れ、猟師によって仕留められした。
その後も、次々にシカの姿が確認され、きょうは3頭捕獲することに成功しました。
県猟友会葛城孝一副会長インタビュー
「2日が(失敗)だったもんでね、私としてはホッとしたっていうかデビュー戦ができたという感じです。
ドローンの成果がこんな風だということが分かってもらえたんで、
今後もドローンを利用した猟をますます進めていきたい」
県猟友会では今回の実験で出た課題を改善し、今後はドローンによる猟を広めていきたいとしています。