与論島独自の食材を使ったオリジナルメニューはいかが? 東京・新宿で「ヨロン島フェア」【にっぽん食べ歩き】

島バナナと与論牛のフルーツピザ

 与論牛やホロホロ鳥、島バナナなど、鹿児島・与論島独自の食材を使ったオリジナルメニューを提供する「ヨロン島フェア」が東京・新宿で始まった。(共同通信=中村彰)

 与論島は鹿児島県の最南端。鹿児島市からは南へ563キロだが、沖縄本島からは北にわずか23キロのところにある。周囲は珊瑚礁に囲まれ、鮮やかなエメラルドグリーンの海でのマリンスポーツが人気だ。

「ヨロン島フェア」が開かれている「バスあいのり3丁目テラス」=東京・新宿

 そんな与論島の食材を使ったメニューを味わえると聞いて、フェアが行われている新宿の「バスあいのり3丁目テラス」を訪ねた。

 味わったのは「島バナナと与論牛のフルーツピザ」(1200円)。「ピザにバナナ?」と頭の中に「?」マークが浮かんでいたが、一口食べて疑問は氷解した。

 島バナナは程よい甘さで、熱を加えたことで優しく上品な味わいに仕上がった。与論牛はしっかりとした歯応えで、かむほどにうま味がわき出す。ピザの台はサクサクだ。

 あまり知られていないが、与論島は多くの子牛をブランド牛の産地に出荷している。与論牛は出産を終えた母牛を肥育したもので、赤身のおいしさが特長だ。

 与論牛を使ったメニューはほかに「与論牛100%贅沢(ぜいたく)バーガー」(1350円)、「与論牛と青パパイヤのタコス ピリ辛 鬼のソース」(550円)がある。

「ヨロン島フェア」で提供されるメニュー

 奄美大島名物の鶏飯を与論島産のホロホロ鳥を使ってアレンジしたのが「与論ホロホロ鳥の鶏飯 いしかた胡椒(こしょう)トッピング」(1500円)。ホロホロ鳥は鶏肉と比べて低カロリー、低脂質で、鉄分などに富んだヘルシーな食材。島の温暖な環境でストレスにさらすことなく育てているという。「いしかた」とは島在来のミカンの一種だ。

 サメ肉を使った「シャーク&チップス おに唐辛子マヨネーズ」(700円)、デザートに「チュロスと島バナナのディップ」(600円)もそろえている。

 熱々のピザのおかげで、食べ終えると身も心もほかほかに。物販コーナーでは「いしかたこしょう」(680円)、「おにのソース」(880円)などを販売しているので、自宅でも南国気分を味わえる。

 「有楽町 micro FOOD&IDEA MARKET」では3月7日からホロホロ鳥の鶏飯を提供する。フェアは2会場とも3月31日まで。

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