壁に挑むアスリートに応援を 秦野でパラクライミング選手権

秦野市で行われるパラクライミング日本選手権開催を前に秦野市の高橋市長(右から3人目)の元を訪れた小林さん(同2人目)=同市役所

 障害者アスリートによるパラクライミング日本選手権が5、6日に神奈川県秦野市戸川の県立山岳スポーツセンターで開催されるのを前に、日本パラクライミング協会の小林幸一郎共同代表理事(54)らが4日、同市役所を訪れた。小林さんは高橋昌和市長に「大会を盛り上げるため、多くの人に観戦に来てもらい、選手を応援してほしい」と呼び掛けた。

 大会は同センター内のクライミングウォールで行われる。視覚や身体に障害のある選手が全国から26人参加する予定で、高さ15メートルの壁を制限時間6分以内でどこまで登れるかを競う。

 同協会の代表理事を務める小林さんは世界選手権4連覇の実績を持つ現役パラアスリート。今選手権にも参加するといい、「若い選手に負けずに頑張るので、秦野の子どもたちにはぜひ見てもらい、パラスポーツの世界観を変えてほしい。障害がある当事者には新しい可能性を探るきっかけになれば」と話した。

 高橋市長は「山岳アクティビティーの聖地をうたう秦野で開催できることは光栄。熱戦を期待している」と話した。

 同選手権は5日午前11時から、6日は午前9時半から競技などが行われる。

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