昨春の第93回選抜高校野球大会を制した東海大相模による優勝旗返還式が7日、相模原市南区の同高で開かれた。18日に開幕する第94回大会の開会式が新型コロナウイルスの感染対策で簡素化され、前年優勝校が参加しないための措置。
松山拓馬主将がチームメートが見守る中、主催の毎日新聞社らに紫紺の優勝旗や優勝杯を返還。優勝旗のレプリカを受け取った松山主将は「先輩たちの分まで全員で甲子園へ返しに行きたかった。この悔しさを夏に向け、日本一になれるように頑張ります」と抱負を語った。
式典終了後、原俊介監督(44)が報道陣の取材に応じ「優勝旗、優勝杯が近くにあるのは偉大なこと。先輩の思いや姿勢は選手たちに伝わっているはず。私も一緒になって戦っていく」と気持ちを引き締めた。松山主将も「優勝旗はとても重かった。(自分たちの代は)去年の投手力のような武器はない。総合力で(春季)県大会を優勝したい」と先を見据えた。
東海は、昨秋の関東大会準々決勝で木更津総合(千葉)に敗退。今春の選抜出場32校を決める1月の選考委員会で選に漏れて補欠校となり、連覇の夢がついえていた。