大和の次男殺害容疑 横浜地検、容疑者の母親を鑑定留置

横浜地検

 神奈川県大和市の自宅で2019年8月、小学1年の次男を窒息死させたとして、殺人の疑いで母親が逮捕された事件で、横浜地検は7日、派遣社員の女(42)の刑事責任能力を調べるために鑑定留置を開始したと明らかにした。期間は同日から6月13日まで。

 鑑定は専門医が行い、同容疑者の事件当時の精神状態のほか、生い立ちなどの背景も調べる。地検は今後、鑑定結果を踏まえ、同容疑者の刑事責任能力の有無や程度を確かめ、起訴の可否を判断する。

 同容疑者は、19年8月6日午前8時45分~午後3時ごろ、自宅で同居する次男=当時(7)=の鼻と口をふさいで殺害したとして、殺人容疑で2月20日に逮捕された。県警によると、同容疑者は逮捕当初から一貫して「何もしていないです」と容疑を否認しているという。

 同容疑者には4人の子どもがいたが、長男は2002年11月、長女は03年9月、それぞれ乳児期に急死。三男も17年4月に1歳5カ月で死亡している。第3子の次男は事件前、2度にわたり児相に保護されたが、事件の約9カ月前に自宅に戻っていた。

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