〈月間・金正恩総書記の活動〉“住宅問題を最初に解決した国になる” 2022年2月 / 建設部門を集中指導

金正日総書記の生誕80周年を迎えた2月。金正恩総書記は1月に国防力強化のための新型ミサイル試射や軍需工場を相次いで視察・指導したが、2月は首都・平壌と地方で行われた大規模建設着工式で演説を行うなど建設部門の指導に注力した。

2月12日、金正恩総書記出席のもと平壌市和盛地区1万世帯住宅建設着工式が盛大に行われた。

平壌市和盛地区1万世帯住宅建設の着工式が行われた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

錦繍山太陽宮殿に隣接する和盛地区の住宅建設は、朝鮮労働党第8回大会で打ち出された平壌市住宅建設プロジェクトの一環。

党大会で示された国家経済発展5カ年計画の最終年、党創建80周年を迎える2025年を目標に平壌の各地区に毎年1万世帯ずつ、計5万世帯住宅を新たに建設し、首都の住宅問題を解決することがプロジェクトの趣旨だ。

和盛地区は昨年3月に着工した松新・松花地区に次ぐその第2弾となる。昨年末に開催された党中央委第8期第4回総会では、首都の住宅建設は今年の重要課題のひとつとして位置づけられた。

今回の建設が持つ意義の大きさは、総書記が着工式で行った演説「和盛地区の大変革によって首都建設の大繁栄期を一層輝かそう」の中で色濃く反映された。

金正恩総書記が演説を行った(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

総書記は演説の中で、和盛地区1万世帯住宅建設を今年の建設部門の最も主なる課題の一つであり、全国的範囲に広がっている大建設で最も先行すべき基本であると強調。さらに、昨年から始まった平壌市住宅展望目標遂行の2度目の工事であると同時に、この地区に新しい近代的な都市区画を形成するための第1段階の建設であると述べ、今後3年をめどに数万世帯の住宅と公共施設、サービス施設を建設する計画を明らかにした。

一方、18日に着工式が行われた咸鏡南道・連浦地区温室農場建設は、全国的範囲において近代的で実利のある温室農場を大々的に建設して人民の食生活を向上させることを政策化している朝鮮労働党が、2022年度の主要国家建設政策課題の中でも最優先的な課題として位置づけている事業だ。

連浦地区の大規模野菜温室の農場の鳥瞰図(労働新聞)

総面積は、国内最大級を誇る仲坪温室野菜農場(2019年12月完工)の1・5倍以上となる約310ヘクタールになる予定だ。住宅や公共施設なども併せて建設され、党中央委第8期第4回総会では国の全般的農村の発展を強力に推し進めるうえでの基準として定めた。完工は今年の党建立記念日(10月10日)までを目指している。

金正恩総書記は着工式で行った演説の中で、連浦温室農場をわが国で最も大きくて近代的な温室農場、先進的な農業技術を普及する実物教育農場、朝鮮式農村文明創造の新たな拠点、住みよくて働きよい社会主義文化農場に建設すると強調した。

連浦温室農場建設着工式が行われた。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

首都と地方の建設が同時に推し進められる中、金正恩総書記は2月8~14日に行われた第2回建設部門活動家大講習参加者らに書簡を送り、住宅問題や農村建設などに言及。建設部門の役割、建設で堅持すべき基本方向と要求、実践方途などを明示した。

総書記は書簡で、党8回大会が提起した建設政策の中核は住宅問題を最初に解決した国にすることであると強調。5カ年計画の期間に全国的範囲で住宅問題を基本的に解決しなければならないと述べた。

また、地方、農村建設について、朝鮮の社会主義建設の歴史上で類を見ない巨大な事業であり、地方の新時代を創造し農業勤労者たちの宿望を叶えるための責任ある事業であると強調した。

朝鮮中央通信は書簡について、党の人民大衆第一主義建設理念と建設政策の集大成、国家の全面的富興と文明な未来を創造するための百年の計が明示された不滅の大綱であるとした。

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