小型原子力、核融合の研究開発進める 岸田総理

 岸田文雄総理は8日開いた科学技術をテーマに開いた新しい資本主義実現会議で「潜在能力の高い若い研究者の卵の皆さんに、将来につなげるチャンスを提供することを国挙げて考えていく」と強調。「クリーンエネルギー分野で再エネや水素に加え、小型原子力、核融合など非炭素電源の研究開発を進める」とし、AI(人工知能)、バイオなどとともに「世界をリードしていく明確な決意の下、大胆かつ重点的な投資を行う」と述べた。

 岸田総理は量子技術について「他の技術分野との融合やこれを応用する分野の研究も視野に入れつつ、有志国との連携を念頭に置いて、国家戦略を策定する」とした。

 岸田総理は(1)AIについて、ディープラーニングを重要分野として位置付け、企業による実装を念頭に置いて国家戦略の立案を進める(2)再生・細胞医療・遺伝子治療について、患者向けの治療法開発や創薬など実用化開発を進めていく(3)バイオものづくりについて、経済成長と地球温暖化などの社会課題の解決の二兎を追える研究分野として推進する、とした。(編集担当:森高龍二)

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