労使交渉決裂 シーズン開幕の再延期が決定 最短で現地4月14日

日本時間3月10日、新しい労使協定の締結とレギュラーシーズン162試合開催を目指して労使交渉が行われたものの、国際ドラフトの導入が交渉合意への大きな障害となり、交渉は決裂。メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーはレギュラーシーズンの開幕日を日本時間4月15日(現地時間4月14日)に再延期することを発表した。この決定に対し、メジャーリーグ選手会は「追加で試合をキャンセルするというオーナーたちの決定は完全に不必要なものだ」との声明を発表し、不満を示している。

マンフレッド・コミッショナーの声明は以下の通り。

「162試合のシーズンを維持するための最後の努力として、今週、我々は選手会が表明した懸念に対処し、選手が直ちにフィールドに戻ることを可能にするための誠意ある提案を行いました。各球団は選手会の要求を満たすために並々ならぬ努力をしました。交渉が難航する原因となっていた主要な経済問題について、各球団はフルシーズンを維持するためにギャップを埋める方法を提案しました。残念ながら、1週間で2度目となる深夜までの交渉が行われたにもかかわらず、依然として合意には至っていません」

「日程の理論的な実現性に基づき、追加で2シリーズ分の試合がスケジュールから外され、シーズン開幕は(現地時間)4月14日まで延期されることになりました。我々は合意に至るまで懸命に努力し、選手とファンのために大幅な改善を伴う公平な契約を提示しました。現在の状況が我々のゲームやその一部を担うすべての人々、特に我々の忠実なファンの皆様に影響を与え続けていることを私は悲しんでいます」

「我々は選手たちに最大限の敬意を表し、最終的には彼らが提示された公平な合意を受け入れる選択をすることを願っています」

一方、選手会は以下の声明を発表している。

「追加で試合をキャンセルするというオーナーたちの決定は完全に不必要なものです。今日の午後、リーグ側に対して一連の包括的な提案を行ったあと、リーグ側からの回答を得られると言われていましたが、選手たちはまだ返事をもらっていません」

「選手たちはプレーすることを望んでおり、世界最高のファンのためにフィールドに戻ることを待ち遠しく思っています。我々の最優先事項がすべての選手にとって公平な契約を締結することであるのは変わっておらず、そのために交渉を継続していくつもりです」

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