【東日本大震災11年】宗教超え、被災者に心寄せ 鎌倉・鶴岡八幡宮で「復興祈願祭」

神道、仏教、キリスト教の宗教者が集まり執り行われた復興祈願祭=鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮

 鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で11日、「鎌倉の祈り3.11追悼復興祈願祭」が行われた。神道、仏教、キリスト教といった宗教を超え、東日本大震災の犠牲者を悼み、復興を祈った。

 2011年の鶴岡八幡宮に始まり、12年は建長寺(同市山ノ内)、13年はカトリック雪ノ下教会(同市小町2丁目)などで開かれてきた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年同様、一般市民は参加せず、関係者のみで執り行った。神職や僧侶、司祭や牧師ら約80人が被災者への祈りをささげた。

 参加者は震災の起きた午後2時46分に合わせ全員で1分間黙とう。神職が大祓詞(おおはらえことば)を斉唱、僧侶が読経し、司祭や牧師が聖書を読み上げ、一日も早い復興や戦争や災害で亡くなった人々の冥福を祈った。

 主催した同祈願祭実行委の担当者は「少しでも被災された方に心を寄せられれば」と話していた。

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