神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で不適切な支援に関する情報が寄せられた問題を調べる外部調査委員会が11日、第1回会合を県庁で開いた。委員長に選任された佐藤彰一国学院大学教授は「事実であれば虐待案件であり、犯罪行為だ。何があったのかをきちんと検証し、なぜそうなったのかを明らかにすることが重要だ」と強調した。
県は詳細を明らかにしていないが、寄せられた情報によると、不適切な支援の件数は約40件に上るという。会合は冒頭のみが報道陣に公開され、出席した黒岩祐治知事は「事実関係を明らかにし、膿(うみ)ならばしっかりと膿を出すことをぜひやってもらいたい」と述べた。