横浜、川崎、相模原市の3市長は11日、首長間で県と自治体権限の移譲などを協議する調整会議の開催申し出に黒岩祐治知事が応じなかったと発表した上で、調整会議にこだわらず首長同士で議論することを求めるコメントを出した。これに対し、黒岩知事は「トップ同士の協議を求めるなら、しっかり対応していきたい」とコメントで応じた。
県との二重行政や業務量と税財源の不均衡を解消する特別自治市の実現を目指す3市長は、黒岩知事に「持続可能な行政運営に向けた県と指定都市の役割分担」をテーマとする調整会議の開催を2月に申し出た。
しかし、黒岩知事は「(テーマが)調整会議の協議案件に該当しない」と3月8日に回答。実務レベルでの協議を提案したという。
県政策局によると、調整会議は個別の事務権限について具体的な事務処理の調整を行う場とし、「3市からの申し出は全般的な枠組みの議論なので、協議案件に該当しない」と説明している。