ナショナルズがシーシェックと1年契約で合意 175万ドル+出来高

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ナショナルズはエンゼルスからFAとなっていた救援右腕スティーブ・シーシェックと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。契約条件は年俸175万ドル+出来高50万ドルであることが報じられている。ナショナルズのブルペンは実績のある選手が少なく、唯一のベテランであるウィル・ハリスは故障明けという状況。メジャー通算668登板の実績を誇り、昨季も74試合に投げたシーシェックは7回もしくは8回を担うセットアッパーとして奮闘することになりそうだ。

現在35歳のシーシェックはマーリンズやマリナーズでクローザーを務めた経験があり、カブス時代にはセットアッパーとして活躍。昨季はエンゼルスで74試合に登板して0勝2敗、21ホールド、防御率3.42をマークし、メジャー12年間では668試合に登板して32勝39敗132セーブ、103ホールド、防御率2.85という通算成績を残している。短縮シーズンだった2020年を除くと、シーズンの防御率が3.58を上回ったことはなく、70試合以上の登板と3点台前半以下の防御率を確実に計算できる、頼れるベテランリリーバーだ。

ナショナルズは昨年7月のトレード・デッドラインでマックス・シャーザーやトレイ・ターナーといった主力選手を放出し、チーム再建に舵を切った。ブルペンも非常に層が薄く、サービスタイムが3年以上の救援投手はハリスとシーシェックしかいない(マイナー契約の選手は除く)。最低限の戦力を整えるためにシーシェックのようなベテラン選手と1年契約を結ぶのは、再建中のチームとしては理にかなった動きであり、シーシェックが前半戦に好成績を残すようであれば、夏場にトレードの駒として使われることになるだろう。

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