県と県立中央病院(上越市新南町)は11日、地元企業からの篤志を受け同病院に注射薬払出システムなどを整備したと発表した。
寄付を申し出たのは、同市土橋の総合建設業、田中産業と同社創業者で元会長の田中利之氏(故人)。
県病院局によると、令和3年1月に「地元の病院に役立ててほしい」との思いから、寄付金が寄贈されたという。
同病院はこれを活用し、電子カルテと連動して注射薬を患者ごとに自動でセットする機能「注射薬払出システム」と、散薬を1回の服用量ごとに自動で包む機器「散薬分包機」の導入を計画。2月に納入され、このほど整備が完了した。
両者からは同病院へ今年1月にも寄付金が贈られたという。用途については検討中。県病院局の担当者は「貴重な寄付に感謝。有効に活用していきたい」と話していた。