金正恩時代に飛躍的に前進する宇宙開発 「光明星」を打ち上げた気概と強国への願い

金正恩総書記が国家宇宙開発局と西海衛星発射場を現地指導したというニュースが相次いで伝えられた。(3月10,11日)

現在、この分野では朝鮮独自の偵察衛星を開発するためのプロジェクトに拍車がかかっている。

金正恩総書記が国家宇宙開発局を現地指導した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

朝鮮が「苦難の行軍」と呼ばれる経済的試練を経験した時期、1998年8月に初の人工衛星が打ち上げられた。

当時、取材した在日朝鮮人1世は、幼い頃、故郷である慶尚道の村に反日遊撃隊の隊員がやってきた日の思い出を述べた。隊員は、朝鮮の夜空に新星が現れたとしながら、村人たちに金日成将軍が率いる抗日闘争と祖国光復の希望について話したという。

1世同胞が人工衛星打ち上げのニュースに触れてその日を思い出したのは、苦難の中でも、朝鮮は死なずに生きており、金正日総書記の領導により強盛復興に向かって進んでいくという確信を得たのであろう。

朝鮮初の人工衛星、その名称は「光明星-1」号、運搬ロケットの名称は「白頭山-1」号であり、白頭山の遊撃隊密営で誕生した金正日総書記は「光明星」と呼ばれた。現在、総書記の誕生日である2月16日は「光明星節」となっている。

金正恩総書記が西海衛星発射場を現地で指導した(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

宇宙征服の道は単なる科学の道の前に革命の道、自主・自立の道だ、偵察衛星開発のためのプロジェクトも、朝鮮の自主的権利と国益の守護であり、堂々たる自衛権の行使、国威の高揚となる。金正恩総書記の言葉だ。

金正恩総書記は、西海衛星発射場は宇宙強国の夢を広げた金日成主席と金正日総書記の強国への願いが宿っている場所であるとしながら、発射場の改建・拡張を指示した。

そして、この場所を朝鮮の国威に相応しい宇宙征服の前哨基地、新たなスタートラインとする構想を示した。

宇宙に「光明星」を持ち上げた気概は今も綿々と継承されている。

金正恩時代に朝鮮の宇宙開発は飛躍的に前進するだろう。朝鮮において宇宙強国の夢は、国家の強勢復興に向けてあらゆる試練を乗り越えてきた人民の夢でもある。

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