王者・ブレーブスがオルソン獲得 フリーマンとの再契約は消滅か

日本時間3月15日、昨季のワールドシリーズ王者・ブレーブスは若手有望株4人とのトレードでアスレチックスから強打好守の一塁手、マット・オルソンを獲得したことを発表した。ブレーブスはトレードの対価としてシェイ・ランジェリアーズ、クリスチャン・パチェ、ライアン・キューシック、ジョーイ・エステスという4人の若手有望株を放出。また、新たな正一塁手の獲得により、FAとなった2020年MVPのフレディ・フリーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したとみられている。

昨季王者のブレーブスは、フリーマンと長期大型契約を結ぶ代わりに、4人の若手有望株を対価としてアスレチックスからオルソンを獲得することを選択した。現在27歳のオルソンは、昨季アスレチックスで156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911というキャリアハイの成績をマーク。オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票で8位にランクインした。また、2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞したように守備力にも定評があり、FAまであと2年保有できる点も大きな魅力だ。

もちろん、そのオルソンを獲得するための対価は非常に大きかった。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のパチェ、2位のランジェリアーズ、6位のキューシック、14位のエステスを放出。メジャーリーグ公式サイトでブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者によると、まもなく公開される最新版のランキングでは、ランジェリアーズが1位、パチェが3位にランクインする予定だったという。また、キューシックは昨年のドラフト1巡目(全体24位)指名選手である。

ブレーブスがフリーマン争奪戦から撤退したことにより、フリーマンは今季、新天地でプレーすることが決定的となった。ドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、レイズなどが争奪戦に加わっているとみられるが、低迷期からブレーブスを支えてきたフリーマンは、新天地としてどの球団を選択するのだろうか。

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