ジョジョ号、アサヒ号 認知症の男性発見に貢献し署長賞 2年前にも強盗事件解決を助けた優秀警察犬

表彰を受ける警察犬のアサヒ号(前)とジョジョ号=神奈川署

 行方不明になった認知症の男性の発見に貢献したとして、神奈川署はこのほど、警察犬「ジョジョ号」(4歳、雄)と「アサヒ号」(4歳、雌)の2頭に署長賞と副賞のジャーキーを贈呈した。秋本剛署長は「時間によっては命に関わる事案。まさにワン・チームで素早い対応をしてくれた」と感謝した。

 署によると、2月11日午後5時半ごろ、横浜市神奈川区に住む80代男性が自宅を出て行方不明になったと、同居の娘から110番通報があった。2頭は同7時50分ごろに現場に到着し、枕カバーの匂いを頼りに南北に分かれて捜索を開始。約25分後、自宅近くの路上でジョジョ号が反応し、約30メートル先のアパート敷地内で男性を見つけた。男性にけがはなかった。

 ジョジョ号は2年前にも強盗事件の遺留品を発見して容疑者逮捕につなげたという。コンビを組んで4年になる県警鑑識課の山村和警部補(51)は「非常に元気で優秀」と相棒を評し、「人の3千倍あるといわれている犬の嗅覚を生かして、今後も安全安心に貢献していきたい」と話した。

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