11団体が受賞「第三回 上手な医療のかかり方アワード 表彰式」

3月15日、厚生労働省で「第三回『上手な医療のかかり方アワード』表彰式」が開催され、デーモン閣下、秋山正子審査委員長、伊原和人医政局長が出席し11団体を表彰した。

このプロジェクトは、保険者・医療機関・企業・各種団体・自治体等において、「いのちをまもり、医療をまもる」国民プロジェクトで掲げる5つの方策を中心に、医療のかかり方の改善に資する優れた取組の奨励・普及を図ることを目的としたもの。

上手な医療のかかり方の啓発などの優れた取組や、医師などの医療従事者の負担軽減に向けた優れた取組、並びに若年層に対する医療受診の教育に関して優れた取組を行っている者を厚生労働省が表彰し、その理念や取組内容などを広く発信することで、国民の医療のかかり方に関する理解を深め、取組主体の意識を高めることを目的として、有識者の参集を求め審査を行った。

表彰式の冒頭、伊原医政局長から「今回のこの取り組みが着実に日本全国に広がって、日本の誇る医療が持続可能なものとなっていく、次世代の医療の在り方の第一歩となることを期待します」とあいさつし表彰式が始まった。

表彰された11団体は以下の通り。

■厚生労働大臣賞(最優秀賞)(1団体)

・一般社団法人 保健医療リテラシー推進社中

「こびナビ 新型コロナウイルスとワクチンに関する正確な情報をお届けするプロジェクト」

■厚生労働省医政局長賞(優秀賞)(全10団体)

【保険者部門】

・全国土木建築国民健康保険組合

「ナッジ・メッセージで適切な医療受診を促す~慢性腎臓病(CKD)重症化予防プロジェクト~」

・四国銀行健康保険組合「加入者の健康を守る取り組みを事業主とのコラボヘルスで推進」

【医療関係者部門】

・一般社団法人品川区医師会「品川モデル~オンライン診療を活用した地域一丸でのコロナ陽性自宅療養者への医療~」

・社会医療法人ペガサス 馬場記念病院「地域医療を強くするペガサス地域医療支援室の取り組み」

【企業部門】

該当団体なし

【民間団体部門】

・一般社団法人 Sapporo Medical Academy「-風邪はセルフケア!薬局・ドラッグストアで相談しよう!-」

・筑波大学 行動神経内分泌学研究室/富山大学 医学部「発達障害の当事者とまわりの人のための薬はじめてガイド」

【自治体部門】

・練馬区地域医療課「区内小児科医による『練馬区小児救急ミニ講座』の開催」

・沖縄県 うるま市 沖縄市「うるま市・沖縄市CKD・糖尿病性腎臓病病診連携医登録事業~ちゅらまーみ腎プロジェクト~」

【コンテンツ部門特別賞】

・株式会社ジェイ・シス&東北大学 共同研究事業チーム

「感染症・健康情報アプリで信頼性のある情報配信(東北大学共同研究事業)」

・株式会社肥後銀行「従業員の「こころと体の健康」の保持・増進および地域の健康増進支援」

表彰式後の審査総評では、審査委員長の秋山から「応募された方々の努力に対して大変敬意を表するものです。今年度は昨年より少し応募件数が少なくて心配をいたしましたけど、次年度も続いて行くということを伺っております。是非、次年度、たくさんの方がチャレンジしていただくことを望んでおります」と話した。

続いてデーモン閣下は「やはりweb、オンラインを利用して正しい情報を発信していく傾向が感じられた。大学と大学とのコラボレーションや、共同研究が増えて来ている、それはそれで良いけ傾向なのだろうな」とそれぞれの団体の取り組みを振り返っていた。

最後に伊原医政局長から「この取り組みをもっと広げて行きたいと感じております。新型コロナウイルス感染症の対応というのはまだまだ予断の許さない状況が続いておりますけど、こうした状況だからこそ『上手な医療のかかり方』これをしっかり取り組んでいくことが大事だと改めて再認識しています。安心して医療にかかれる、この日本の社会をずっと維持していくために国民の皆様にもう一段のご協力をお願いしたいと思います」と語り締めくくった。

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