エンゼルス バットリーが現役復帰、捕手ロマインとマイナー契約

昨季開幕直前に現役引退を電撃発表したタイ・バットリーは昨季を制限リストに登録されたまま過ごしたが、昨年12月に現役復帰の意向を表明。エンゼルスはそれを快く受け入れ、バットリーは現在、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加している。また、「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者によると、エンゼルスはヤンキース時代に田中将大の女房役を務めた33歳のベテラン捕手、オースティン・ロマインとマイナー契約を結んだようだ。

現在28歳のバットリーは2018年にメジャーデビューし、2019年は72試合に登板して26ホールドを記録。短縮シーズンとなった2020年も27試合に登板するなど、エンゼルス救援陣の中心的存在だった。開幕ロースター入りできる保証はないが、ブルペンでは何の問題もなく投球することができており、「新しい視点を持ち、フレッシュな気持ちでスタートできた」と語っている。

野球から離れていた期間には、妻のサマンサとともに野球キャンプを作る目的で米領バージン諸島のセントクロイ島で非営利団体を立ち上げた。そこで子供たちが生き生きとした姿で野球をプレーしている様子を目にして、失われていた野球への情熱に再び火がついたという。「再び打者と対戦できるのが楽しみだ。一度野球から離れて新しい経験をしたことで、野球がとても恋しくなった」とバットリー。2019年のようなピッチングを取り戻すことができれば、投手力に不安を抱えるエンゼルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

一方、マイナー契約を結んだことが報じられているロマインは、正捕手マックス・スタッシと2番手捕手カート・スズキに何かアクシデントが発生した際の3番手捕手としては十分な実力を有している。昨季はカブスで28試合に出場。兄アンドリューとの「兄弟バッテリー」が実現したことで話題になった。100試合以上に出場したシーズンは1度もないが、ヤンキース時代には田中とバッテリーを組み、通算39試合で防御率2.77の好成績をマーク。今季は大谷翔平とバッテリーを組む機会があるかもしれない。

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