映画『吾輩は猫である』上映舞台挨拶 武田莉奈からサプライズメッセージが届く!

笠木望監督作品『吾輩は猫である』、東京上映に引き続き、名古屋上映はシネマスコーレにて行われた。シネマスコーレは1983年2月に若松孝二監督が立ち上げた劇場。映画マニアが集まる小さな劇場の前には静かに上映を待つ観客が立ち並ぶ。笠木監督の前作『いざなぎ暮れた』の上映もこのシネマスコーレで行われたが、今回の笠木監督の映画もどんなものかと構えているようにも見える観客の様子から緊張感が漂っている。名古屋観光を一通り堪能した笠木監督はここに登壇をする。

12日、上映終了後、緊張感あふれる厳かな客席の雰囲気とは対照的に、和やかに行われるMCの進行により、笠木監督と矢加部プロデューサーが会場へ入場し、スクリーンの前に登壇した。

登壇した笠木監督は、「前作に引き続きこのシネマスコーレでの上映ができて光栄です。この後の質疑応答コーナーでは、お越しいただいた観客の皆さんには、どんなご質問でも、ご叱責でも頂きたい。お手柔らかにお願いします」と会場の皆さんに呼び掛けた。

-矢加部プロデューサー-

「ディープなライト層の集う劇場でのこの話はちょっと恐れ多いですね。経験値を積むことにおいては実験的な三視点をミックスするのがありましたよね」

-笠木監督-

「GoProを使った一人称視点の革新的な映像が作れないかという中で、そして最終的には一見関係のないような3人が実は密度の高い強い関係を持ってしまうという映像を作れないかという所から始まった」

-矢加部プロデューサー-

「その思いつきと発想自体はとても素晴らしいと思ったのですが、その分、撮影現場がすごく大変でしたね」

-笠木監督-

「撮影現場は、とても大変でしたね。でも作品を取り終えて皆様に観賞して頂けたので頑張った甲斐がありました。ありがとうございます」

質疑応答では、チンピラ軍団が乗る車の車種についてや、新人俳優の黒田百音さんのアクションや、他の映画でも見たことがある施設での撮影だったことなど、監督のやりとりが、さすがシネマスコーレのお客様、映画マニアらしい質疑応答となった。

上映会・舞台挨拶の終了後、シネマスコーレの劇場前で観客が続々と感想を告げに監督を囲む。叱責も含めた、熱心に感想を告げる観客との団欒はしばらく続いた。

この観客との団欒も、笠木監督の映画作りにおける醍醐味のひとつなのだろう。

監督や役者と近い距離で映画の感想を話すことができるようなシネマスコーレ劇場の独特な雰囲気は、笠木監督の気さくさや真摯な姿勢と相まって加速していった。

★出演者からのサプライズメッセージ(津田寛治・松林慎司・篠田諒)

-司会者より-

「ここで、今回はサプライズで出演者の方からサプライズでメッセージをお預かりしておりますので、皆さんにご覧いただきたいと思います」

-笠木監督-

「シネマスコーレの皆さんの為だけに撮っていただきました」

いつもの調子の笠木監督のジョークなどで和やかな雰囲気となり、サプライズメッセージの上映が始まった、シネマスコーレの観客に向けてサプライズメッセージ。それに真剣に見入る観客。行方(なめかた)役の津田寛治はじめとする役者3人のご機嫌な撮影裏話トークが繰り広げられる。

-津田寛治・松林慎司・篠田諒-

「いやぁ〜凄かったですね」

-津田寛治-

「今回特殊な撮影で、auさん企画の、猫視点、格闘家視点、スケボー視点として、視聴者の方がスイッチングで見たい視点で見られる映像。今回は映画用に編集し直してお届けしている」

-松林慎司-

「寛治さんもカメラマンとして、goproで猫視点を映していましたね。見てくださった方も分かると思いますがあのカメラワーク凄かったです」

-津田寛治-

「現場楽しかったですよね。今まで出演してきた映画と一線違う気がして、この映画はすごく革新的で新しい映画の作り方なんだろうなと僕自身感じています。今までに無い映画だからこそ、皆様の感想でどんどん広がっていって、多くのお客様に見ていただけたら嬉しいなと思います」

-篠田諒-

「そうですね、SNSを通じて広まってたくさん見ていただけたら嬉しいですね」

-津田寛治・松林慎司・篠田諒-

「みなさん、本日は大変ありがとうございました」

★出演者からのサプライズメッセージ(武田莉奈)

-武田梨奈-

「皆さんいかがだったでしょうか。笠木監督とご一緒した前作『いざなぎ暮れた。』に続き、今作もシネマスコーレで上映して頂きました。いつもありがとうございます。私はシネマスコーレが大好きです。毎回温かく迎え入れてくださって、お客様ともすごく近い距離で映画のお話しさせていただいて、まるで映画祭に来ているようなわくわく気分を味わえる映画館です。またシネマスコーレで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」

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