サツマイモの伝染病、神奈川で初確認 県、消毒の徹底を指導

サツマイモ

 神奈川県は16日、サツマイモの実が腐る「基腐病(もとぐされびょう)」対策として、県内の生産者に作付け前の種芋や苗の消毒の徹底を改めて指導する方針を明らかにした。

 県内の畑では1月に基腐病が初めて確認されており、発生が確認された地域は県農業技術センターの職員らによるサツマイモ畑の巡回調査を実施し、まん延を防ぐ。

 基腐病はイモを黒褐色に腐敗させる伝染病。昨年11月に県内の生産者から腐敗したサツマイモの診断依頼が同センターにあり、調べたところ、今年1月に基腐病と判明した。

 被害は県内の生産者2軒の直売向けの畑で確認。詳しい地域は明らかにしていないが、2軒は別々の地域だった。県はこの生産者に対し、感染源となる茎やつるなどを除去し、今後2、3年程度はサツマイモの作付けを行わないよう指導した。

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