「春めき桜」、一気に見頃 里山に甘い香り

春の里山に彩りを添える「春めき桜」=秦野市寺山

 南足柄市発祥で早咲きの「春めき桜」が秦野市寺山の中丸沢周辺で見頃を迎えた。濃いピンク色の花とほのかな甘い香りが春の里山に彩りを添えている。

 中丸沢周辺では、市民有志が「中丸の里山を守る会」を結成し、春めき桜のほか、ソメイヨシノや八重桜を植樹し、桜の里づくりが進められている。春めき桜は約15年前から植樹し、一帯は現在、苗木も含め115本が植えられている。

 同会の会長(68)は「今年は寒かったが、数日の暖かさで一気に開花が進んだ。春めき桜の見頃は10日間ほどだが、その後も4月までいろいろな桜が咲く。春の里山風景を楽しんでほしい」と話している。

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