南足柄市立北足柄小で閉校式 地域で感謝「懐かしさと寂しさと」

卒業生や地域住民らが出席した北足柄小学校の閉校式=19日、南足柄市内山

 1世紀半の歴史に幕を下ろす南足柄市立北足柄小学校(同市内山)で19日、閉校式が行われた。在校生や卒業生、地域住民ら約270人が参加し、「在校時の懐かしさとともに寂しさがこみ上げてくる」と別れを惜しんだ。

 式典のオープニングは、今春の卒業生を含む児童13人が地域に伝わる「内山剣舞おどり」を披露。148年間にわたる同校の歴史を振り返るスライドなども紹介した。校歌斉唱では参加者が目頭を押さえる場面も。4月の同市立南足柄小との統合に向け、OBで統合準備委員会の高橋善治委員長(79)は「正直まだ実感が湧いていないが、地元で子どもたちの登下校を見守れなくなることが残念でならない」と語った。

 「これまでに多くの卒業生を輩出した同校は、閉校後も後世に語り継がれることだろう」。同校44代目の加藤丈之校長は壇上で最後のあいさつに立ち、感謝の言葉で締めくくった。「北足柄小ありがとう、お疲れさまでした。そして、さようなら」

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