マーリンズがWSMVPソレア獲得へ 3年3600万ドルで合意との報道

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、マーリンズはブレーブスからFAとなっていた昨年のワールドシリーズMVP、ホルヘ・ソレアと3年3600万ドルで契約合意に至ったようだ。今季終了後と来季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付属していることが報じられている。今季のマーリンズは外野とDHのレギュラー候補が非常に多いメンバー構成となっており、ソレアも右翼とDHを兼任しながら打線の中軸を担うことになりそうだ。

現在30歳のソレアは、昨季ロイヤルズとブレーブスで合計149試合に出場し、打率.223、27本塁打、70打点、OPS.749を記録。ブレーブス移籍後に復調し、ワールドシリーズでは6試合で打率.300(20打数6安打)、3本塁打、6打点、OPS1.191の活躍を見せ、MVPに選ばれた。キャリアハイのシーズンはロイヤルズ時代の2019年で、全162試合に出場して打率.265、48本塁打、117打点、OPS.922の好成績をマーク。本塁打王のタイトルを獲得した。また、昨年のほかに、カブス時代の2016年にもワールドシリーズ制覇を経験している。

ロックアウト明けの補強プランをめぐる考え方の違いから、最高経営責任者を務めていたデレク・ジーターが辞任する事態となったマーリンズ。補強予算縮小の影響もあったのか、ジーターが獲得を望んでいたと言われるニック・カステヤーノス(フィリーズと5年1億ドルで合意)こそ獲得できなかったものの、ソレアを獲得して何とか体裁を整えた。ソレアの年俸は今季が1200万ドル、来季が1500万ドル、2024年が900万ドルであることが報じられている。

今季のマーリンズはソレア、アビサイル・ガルシア、ヘスス・サンチェス、ブライアン・デラクルーズ、ギャレット・クーパーと外野のレギュラー候補が非常に多く、正一塁手のヘスス・アギラーも含め、DHを上手く活用しながら各選手の出場機会を確保していくことになるだろう。ソレア、ガルシア、ジョーイ・ウェンドルらの加入で野手の層は厚みを増しており、若手先発投手陣の出来次第では、激戦が予想されるナ・リーグ東部地区において「台風の目」となるかもしれない。

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