ナショナルズ・ジマーマンの背番号「11」 球団史上初の永久欠番に

日本時間3月22日、ナショナルズのマーク・ラーナー・オーナーは、昨季限りで現役を引退したライアン・ジマーマンの背番号「11」を永久欠番にすることを発表した。球団公式ツイッターは「ワシントン・ナショナルズの歴史上、他の選手が背番号11を背負うことはない。この背番号はミスター・ナショナル、ライアン・ジマーマンのものだ」とツイート。ナショナルズにとって球団史上初の永久欠番であり、日本時間6月19日のフィリーズ戦の試合前に永久欠番セレモニーが行われる予定だ。

ジマーマンはモントリオール・エクスポズが首都ワシントンに移転してワシントン・ナショナルズとなった2005年のドラフトで、ナショナルズから1巡目(全体4位)指名を受けてプロ入り。ナショナルズがドラフトで指名した最初の選手だった。同年9月には早くもメジャーデビューを果たし、翌2006年にレギュラー定着。新型コロナウイルスの影響で出場辞退した2020年を除き、昨季までの16シーズン、ナショナルズ一筋でプレーし、数々の球団記録を残した。メジャー通算1799試合に出場して1846安打、打率.277、284本塁打、1061打点、OPS.816を記録。シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞1度、オールスター・ゲーム選出2度のほか、2019年にはワールドシリーズ制覇も経験した。

ナショナルズの前身であるエクスポズでは、ゲーリー・カーターの「8」、アンドレ・ドーソンとラスティ・スタウブの「10」、ティム・レインズの「30」と3つ(4選手)の背番号が永久欠番となっていたが、これはナショナルズには引き継がれていない。よって、ジマーマンの「11」はナショナルズとしては最初の永久欠番ということになる。出場試合数、打数、得点、安打、二塁打、本塁打、打点、長打、塁打はエクスポズ時代を含めても球団史上最多。今年2月に現役引退を表明した「ミスター・ナショナル」が永久欠番の栄誉を得ることに異論のある者はいないはずだ。

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