電力需給逼迫 神奈川県、城山発電所を稼働 東電の要請受け、2万戸分を供給

神奈川県庁

 電力需給の逼迫(ひっぱく)に伴い、神奈川県は22日、県営城山発電所(相模原市緑区川尻)を稼働させた。東京電力からの要請を受け、同日午後5時時点で約2万戸分の電力を供給した。

 同発電所は県内唯一の揚水式発電所。夜間の余剰電力を使って津久井湖の水を上池となる城山湖にくみ上げておき、必要なときに水を落として発電する。落差は約150メートルあり、最大出力は25万キロワット。22日は東電から午後1時6分に要請があり、同12分から4台ある発電機のうち1台の運転を開始した。

© 株式会社神奈川新聞社