松田小の新校舎が完成 全国3例目、木造3階建ての学び舎

公立小学校では全国3例目の木造3階建て校舎となる松田町立松田小学校=同町松田庶子

 全国3例目の木造3階建て校舎となる松田町立松田小学校(同町松田庶子)の新校舎が完成した。開放感のある間取りと木のぬくもりにあふれた学び舎(や)に、関係者は「優しい環境に包まれて優しい子にのびのび育って」と願いを込める。

 ヒノキや杉など約千立方メートルの木材を使った延べ床面積約6千平方メートルの新校舎は、旧校舎の隣に1月に完成。敷地内に植えられたヒノキなども一部活用した。

 2015年の建築基準法改正で木造3階建ての校舎建築が可能になり、今回は神奈川県内では木造建て替えによる初めてのケースとなる。

 工事では、児童らも昇降口の内装作りを手伝った。教室はゆったりとしたスペースで引き戸を開放すれば廊下と一体化した空間に。卒業する6年生のため、新学期を待たず全児童約400人が2月に引っ越した。

 今月21日の式典で本山博幸町長は「23年度は創立150年の節目。松田小を中心とした地域が明るい未来に向かってもらえれば」とあいさつ。津田将美校長は「木のぬくもりと開放感でストレスも感じない。子どもたちも床が汚れるとすぐに自分たちで拭くくらい、気に入っているようだ」と目を細めた。

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