金正恩時代の平壌は歳月とともに超高層マンションが雨後の筍のごとく立ち並ぶ変革の都市だ。
2021年から5年間で5万世帯の住宅が建設される予定だが、昨年に始まった松新・松花地区の1万世帯住宅建設が完工を目前にしている。ここで最高層のマンションは80階建てだ。
10年前の2012年、金日成主席と金正日総書記の銅像がある万寿台の丘の周辺に倉田通りが完成した。最高層のマンションは45階建。最上階まで上がるには国産エレベーターで1分30秒以上かかった。
3年後の2015年、大同江畔に立ち並んだ未来科学者通りのシンボルは、地球から打ち上げられた人工衛星の軌道を表現したような独創的デザインの53階建て超高層マンション。設計者は「科学技術の力で発展する朝鮮の気概を超高層建築で示したかった」と語っていた。
ところが2年後にはより高いマンションが現れた。
2017年に完成した黎明通りでは70階建ての超高層マンションがシンボルとなった。
勿論、建物の大きさや華やかさが、都市の繁栄や生活の豊かさを証明する唯一の基準ではない。世界には、貧困にあえぐ人々が数多く存在するのに超高層ビル郡が建ち並ぶ都市もある。
ところが平壌の超高層ビル郡は、すべて国家が人民に供給する住宅だ。普通の労働者や事務員が無償で入居する。
変革の都市・平壌は、歳月とともに人々が理想とする生活が実現する都市である。4月になれば、松新・松花地区でも住民たちが自ら竣工のテープカットを行い、新居に入る。
80階建ての超高層マンションにも人民の笑顔があふれるようになる。